自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告



自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
越喜来(おきらい)の仲良し広場


はままつ災害ボランティアねっとメンバー えにしのざ幹事の松井です。
報告が遅くなりましたが先日企画した企画の報告をいたします。

私は5月に初めて大船渡に行きました。
その時は浜松市社協さん主催の災害ボランティアバス先遣隊という位置付けでしたのでスコップを持って側溝の泥かきをしました。しかし、被害の甚大さを見て「これは私一人が作業するよりもできるだけ多くの方にこの現状を見ていただいて、それぞれの得意分野で活動できるようなコーディネートをするべき!」と感じました。

そこで浜松に戻ったらFacebookを活用しできるだけ多くの方と知り合うきっかけ作り。そして、6月訪問時にできるだけ多くの方々とお会いしてお話を聞き最新ニーズを捉える活動を開始。
その後も7月、9月と訪問して市民や行政との交流活動を続けてまいりました。

私はもともと浜松で異業種交流会を企画している経験から人脈形成や拡大が得意分野です。今回までの一連の活動ではその得意分野を活かしてつながりを広げ、浜松からできることやらねばならないことを探っているのです。

最近現地では経済復興と雇用促進が最大の課題となっているということで、再起されるお店や企業の支縁(支援)活動を中心に行っております。
ただし、効果的な支縁活動には現地との調整が欠かせません、不要な活動や要らないものを送りつけたりすることのないような配慮が必要です。

私に何かできないか?何ができるのか?悶々と考えていらっしゃる方はたくさんいらっしゃることと思います。肉体労働的ボランティアもとても大事ですができる方は限られますね。
皆さんが持つ得意分野を活かした支縁活動ができないか?それが浜松からできたら素敵ですよね?
可能な方はまずは現地に行きましょう!
ご希望であれば私が企画・提案・同行し現地ガイド&コーディネートいたします。

お問い合わせはenishinoza@gmai.comまで


11月13日(日)夜~11月15日(火)夜の旅程で大船渡へバスが出ます。
「見でけらっせん気仙!」
これは大船渡市役所の職員さんとともに考えたテーマで「見に来てください気仙を」と言う意味。
※気仙とは岩手県沿岸南部、大船渡市・陸前高田市・住田町を指す地区名です。

震災直後とは空気も変わり今の現状を見て欲しいと言う方が多くなっています。私が同行します、是非ご参加ください!
http://hvnet.hamazo.tv/e3261300.html




さて、今回の旅の様子です。できる限るリンクをつけましたのでお店や施設の内容までご覧いただければ幸いです。


今回の参加者はご夫婦と中学生のお嬢さん、いつもの相棒佐野君、と私の5名。

10月9日(日)9:00頃
浜松市を出発

東名高速~首都高速~東北自動車道と快調に走行!

19:00頃
大船渡市のオーシャンビュー丸森ホテルに到着!入浴
http://www.h-marumori.co.jp/


ご家族3名は以前より親交のある日本キリスト教団大船渡教会さんに宿泊させていただくということでお連れしました・・・
http://www2.ocn.ne.jp/~ch4725/
すると!たまたま宿泊されていたミュージシャンの庭野さんのサックスによるミニライブ開始♪
のっけからの大歓迎ぶりにご家族も感激されていました。

佐野君は被災地障がい者センターおおふなとに宿泊

私は大船渡市盛の三浦靴店さんに宿泊

と5名しかいないのに3箇所に分かれてのご宿泊、なんか贅沢・・・


一旦落ち着いて寝床で缶ビールを開けた私でしたが、お世話になっている三浦靴店の三浦大さんとともに近くの龍華さんという中華料理店で突発会食、震災後これまでの動きやこれからの課題などを語り合いました。
http://r.tabelog.com/iwate/A0304/A030403/3003737/
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告

就寝・・・・



10月10日(月・祝)

8時過ぎに教会を出発
まずは大船渡市内の被害状況を見ていただきました。
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
2階まで浸水した大船渡商工会議所


続いて大船渡港に移動すると秋刀魚の水揚げに遭遇。活気があっていいですね!
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告



その後赤崎・蛸の浦方面に移動しフレアイランド尾崎岬さんを訪問
今後の企画のために施設を見学させていただきました。
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告



次は北上し旧三陸町越喜来方面へ!

その日は偶然にも遠野まごころネットさんによる秋刀魚のイベントが!それでこいつを狙っていきました
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
http://tonomagokoro.net/archives/7683

わざわざ駆けつけて下さった地元越喜来の古水さんと吉浜の菊池さんにお話をうかがいつつ美味しい秋刀魚をいただきました。



越喜来をあとにし菊池さんに吉浜地区を案内していただきました。お忙しいのにお付き合いいただきありがとうございました。

自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
破壊された防波堤
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
海水浴場もこの状態・・・
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
三陸鉄道奇跡の列車



その後は大槌町、釜石市を視察
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
大槌小学校
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
大槌町役場

自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
地盤沈下により海水が打ち上げている大槌港
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
打ち上げられた貨物船(釜石)


私は何度か見ている光景ですがご家族はかなり衝撃を受けておられている様子でした。

街全体がなくなってしまうような津波の威力は残念ながらテレビ画像ではすべて伝えきれないのです。
残念ながら自分の目で見て感じるしか方法はないと思っています。



その後大船渡市に戻りFacebookからのご縁でご紹介いただいた佐藤さんを訪ねました。

大船渡市内で佐謙寝具店を経営されていた佐藤さんご夫妻と陸前高田に住むご親戚も来て下さり、被災時の体験談や、現状など本当に有意義なお話を聞かせていただきました。
http://fukkoichiba.com/store/925

印象に残る言葉
「訓練も大事だが、地震が起きたらすぐ逃げるということを体にしみ込ませることがなによりも大事!」
「持ち出したい貴重品の置き場所は把握しておく」
「一度逃げたら絶対に戻らない!」

皆さん本当に温かく迎えてくださいました、また遊びに行きたいです♪
ありがとうございました
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告


その後一旦ご家族を教会にお送りして小休止。


私は大船渡復興屋台村への支縁の件で打ち合わせがあったために石川ガスさんへ!
http://ofyataimura.e-iwate.com/

打ち合わせを済ませたらまた教会に戻りご家族とともに入浴のためにオーシャンビュー丸森さんへ!
(時間が押せ押せで十分な入浴時間が取れなくてすみませんでした・・・・)


ということで急いで入浴し教会で村谷牧師と庭野さん、佐野君を乗せて交流会会場の盛地区の泰州さんへ
http://r.tabelog.com/iwate/A0304/A030403/3001200/
この日の参加者は11名、お店との調整などは菊池さんが協力してくださいました。いつもありがとうございます


現状の情報交換や復興へ向けての課題など大いに盛り上がりました。
こういう市民との交流会はボランティアで触れ合うのとは違い本音の話題がポンポン出てきます。
マスコミでは報じていないような実態も聞かされるわけですが、これらの情報が的確な支縁活動には欠かせません。常に地元の現状とのすり合わせをしつつ変化させていかねばあっという間に時代遅れの活動になってしまいます。

今はやはり「経済復興」と「雇用」なのですがまちづくり構想が固まらない現状ではどうにもならないと言う意見が大勢を占めます。まだまだ時間がかかります

参加いただいた皆さまありがとうございました!また会いましょう♪

この日は23:00頃だったかな?閉会となり就寝・・・



10月11日(火)

10:00 気仙に行くたびにご挨拶している保育園を訪問

この日は偶然にもタイラー基金の「シャイン・オン!ニコニコ大使」ガイさんのワークショップが行われていました。
実は事前にうかがっていたので時間を合わせてうかがったのです・・・

楽しいガイさんは大人気で子どもたちは本当に楽しそう♪
笑いのなかにも子どもたちの創造性を伸ばす様々な工夫が織り込まれたすばらしいワークショップでした。


自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
ガイさん
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告


シャイン・オン!ニコニコ大使について
http://www.tylershineon.org/ja/programs/shine-on-smile-ambassador/
タイラー基金の「ニコニコ大使」ガイタノ・トタロは東北の子どもたちに笑顔を届けています
3月11日に東北地方で発生した地震と津波は深刻な被害を引き起こしました。被災は子どもたちにもおよび、程度の差こそあれ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にさいなまれている子どもたちがいます。

タイラー基金は「シャイン・オン!ニコニコ大使」 プログラムを通じて、東北地方の子どもたちを直接支援しています。「ニコニコ大使」のガイタノ・トタロは専門的な訓練を受け、心理社会的介入ができるエンターテイナーであり、定期的に東北地方の被災地の避難所や保育園、学校などを訪問しています。単純に子どもたちを笑わせるようなショーを行うのではなく、子どもたちが元気を取り戻せるように励ましたり、自信を持てるように導くワークショップを行っています。

今までおくっていた普通の生活とはまだほど遠い現実ですが、笑うということがどんなことだったか、普通の生活がどんなものであるかを思いだすことが、子どもたちにとってはとても大切なことです。将来に対しポジティブな視点を持つことが、子どもたちがこれから前に向かって進んでいくために必要なことなのです。

シャイン・オン!東北の子どもたちサポート・プログラムについて(動画つき)
http://www.tylershineon.org/ja/programs/shine-on-childrens-support/

タイラーについて
http://www.tylershineon.org/ja/about/tyler/

タイラー基金創立者からのメッセージ
http://www.tylershineon.org/ja/about/founders-messages/






保育園をあとにして昼食は地元でも有名な秋刀魚だしのラーメン「黒船」さんへ
http://www.m-side.net/~kurofune/
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
秋刀魚の香りが漂うスープはくさみもなくかなり美味しかったです!おまけにご飯は無料♪
ごちそうさまでした!



次の目的地に行く前に大船渡市役所を少しだけ訪問

本職は整体師でありながら復興支援のために活動されている佐藤健さんと再会できました♪
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
おおふなとさいがいエフエムスタジオ




午後は陸前高田市を訪問

まずは道中で見かけた神田葡萄園さんに立ち寄ってマスカットサイダーやぶどう液を購入
うかがった際にも復旧工事中?で思うように生産ができないようでしたが頑張っておられました。
http://www.0192-55-2222.jp/
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
マスカットサイダー


自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
4階まで津波に襲われた雇用促進住宅陸前高田第二宿舎
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
壊滅的被害を受けた高田高校
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
JR陸前高田駅

前回来た時よりも重機が増え瓦礫の仕分け作業が盛んに行われていましたが、沿岸では警視庁の皆さんが捜索活動?を続けられていました。


陸前高田市街をあとにして陸前高田市災害ボランティアセンターにごあいさつ
http://rikutaka.ti-da.net/e3436886.html


山間部回りで大船渡市方面に向かいつつちょっと寄り道し五葉温泉で入浴・休憩
http://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1305964054465/index.html


温泉に浸かってしばらくのんびり過ごし大船渡市へ戻り交流会


この日は大船渡市役所職員の佐藤さんのご協力を得て大船渡市・陸前高田市職員さんとともに大交流会を開催
会場は百樹屋さん(当日は貸切)
http://r.tabelog.com/iwate/A0304/A030403/3003687/
総勢22名で被災自治体同士の交流をしました。
最前線で活動されてきた皆さんからかなりきつい話も聞かされましたが、貴重な時間でした。
お隣同士でありながら今までこういった活動がなかったということで、今後復興に向けての協力体制のきっかけになってくれれば嬉しいです。

参加者の皆さまありがとうございました!また会いましょうね

就寝・・・・



10月12日(水)

気仙を発つ朝です。

8:30頃教会にご家族をお迎えに行きました。村谷牧師お世話になりました・・・
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告

その後佐野君を迎えに行き「被災地障がい者センターおおふなと」の千葉さんと交流

続いて前回の交流会に参加してくださった紳士服のコナカの北條店長を突撃訪問して少しだけお話をうかがいました。北條さん突然すみません!
http://www.konaka.co.jp/shopinfo/shop/guide0230.html

予定より遅くなりましたが10:00頃大船渡市出発

帰路は東名高速の集中工事で迂回しましたが21:00頃には浜松市に帰着解散となりました。


今回参加してくださった皆さま、そして現地気仙で協力してくださった皆さまありがとうございました。
また11月にうかがいます!


11月出発の旅「見でけらっせん気仙!」はこちら



同じカテゴリー(災害ボランティア関連)の記事

この記事へのコメント
素晴らしい活動!もっと多くの人に知ってもらう方策を立てましょう!ありがとうございます。
Posted by 鈴木通司 at 2011年10月19日 06:58
鈴木さんコメントありがとうございます。

参加すれば必ず有意義にできる自信はあるのですが日程と参加費が課題なんですよね。

こういうのは会社の研修旅行とかで企画していただきたいものです。
Posted by はままつ災害ボランティアねっとはままつ災害ボランティアねっと at 2011年10月19日 10:19
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
自分の目で見て、空気を感じ、自分に何ができるかを考える旅報告
    コメント(2)