~被災地経済の復旧に向けて~
もうすぐ震災から2年が経とうとしています。
被災から半年経過した一昨年秋頃より仮設店舗の建設が始まりましたが、どの事業所もマイナスからの再出発。
開店当初こそそれなりに賑わいましたが、地元スーパーや大資本までもが近隣で商売を始め一気に苦境に立たされています。
しかし、再起できた方はまだ良いほうかもしれません・・・
浜松を含む他の市街地同様に商店街は苦しい状況が続いていた中での被災となり再起をあきらめざるを得ない方も多数いらっしゃいます。
津波で浸水し1メートル近く地盤沈下したこともあり防災上の観点からも被災前のまちづくりは叶いませんが、少なくとも被災前の経済状況への復旧はできるはず。
仮設店舗の事業者は本設(自前の店舗)に移る時期も迫っておりその焦りはつのるばかりなのです。
エネルギーを目に見える形で注入する
被災地への関心が薄れているのは間違いないのですが、そんな中でも気にかけてくださる方々は多数いらっしゃいます。
主に活動させていただいている岩手県沿岸南部の気仙地区(大船渡市・陸前高田市・住田町)の、土地、産物、人柄、伝統、防災の知識や知恵など発信すべき魅力は多々あります。
現地に行くことはなかなか叶わないけど、復興への力になるのならば買い物をしたり寄付や投資もしてみたい!
えにしのざではこのエネルギーが残されているうちに被災地にとっての外貨獲得につながるような後押しができればと思っています。
キーワードは『モノと人がつながり、多くの人を迎え入れ、人と人がつながる』
被災の規模と怖さを体感し、自らのこととして反映させるには現地に行くしかない!
津波で被災した遺構は保存するものを除いて次々と取り壊され残り少なくなっております。
テレビや新聞で何度見てもその奥行き、広がり、空気は体感することはできません。
震災被災地の現状をご自分の目で見て感じて地元の方々と触れ合っていただくと、「知ってるつもり」「見たつもり」だったことが一瞬にして理解されることでしょう。
道は長く険しい・・・復興に向けてまだ足がかりを得たところ、なのかもしれません。

1月4日付 中日新聞より